お彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで」

今日から、24日までの一週間を「仏道修行」を実践する仏教週間であります。

お彼岸の意味は「迷いの世界(此岸・しがん)から悟りの世界(彼岸・ひがん)へ到る」という事です。それでは、迷いの世界とは?? お釈迦様は「人生は苦である」と言っています。苦とは単に「つらい」「苦しい」という事ではなく、思い通りにならない現実と、思い通りにしたいという自分の欲求に板ばさみになる苦しみです。そこでお釈迦様は「現実を冷静に見つめることで、自分の思い通りにしたいという執着がなくなれば、やすらかな気持ちになれる」という真理に至られました。仏教の教えは「死者のため」ではなく「生きているもの」への教えです。お釈迦様が説かれた真理の実践が六波羅蜜の修行であります。六波羅蜜は、1 布施(人に施すこと)2 持戒(戒をたもって生きること)3忍辱(耐え忍ぶこと)4精進(努力すること)5禅定(心を落ち着けること)6智慧(以上の実践により物事の道理を知ること)お彼岸の間、お墓参りをするだけではなく日々の生活の中で六波羅蜜の修行をあてはめていただきたいと思います。