BONZEブログ

2013年2月の記事一覧

遠壽院大荒行堂成満行僧水行

2/11大谷寺様祈祷会
遠壽院大荒行堂行僧上人水行

大谷寺様祈祷会に出仕


茨城県筑西市 大谷寺様祈祷会の手伝いに行って来ました。
大谷寺様は、毎年2月11日に遠壽院大荒行堂を成満された行僧を招き祈祷会を厳修されています。

私は、立正大学在学中からお手伝いさせて頂いております。その縁で、ご山主 横川僧正に仲人をして頂きました。

今年も百日間の大荒行を成満された行僧各聖の力強い祈祷が行われました。 

人生の最期をしめくくるには

先輩上人のフェイスブックより引用させて頂きました。

(檀家)「先週、下の階の方が86歳で亡くなりましてね。通夜に、寄せていただいたのですが、涙が出ましたよ」
(上人)『そんなに親しくされていたのですか』
(檀家)「いいや、あまりにも貧相で、可愛そうになりました」
(上人)『そうなんですか』
(檀家)「自治会の役員で、本当に一生懸命動いていただいた人なんですよ。それなのに、奥さんから、家族葬にするからと言って来られたのですが、現自治会長が、世話になった方だから、通夜ぐらい参列させてほしいと頼まれて、ようやく同じビルの、者だけが伺ったのです」
(上人)『いろいろあっても、行けてよかったですね』
(檀家)「ところが、通夜の時刻が、他の部屋との兼ね合いで、午後9時しか取れないと言われたそうなんです。私たちは、車に乗り合わせて会館まで行きました」「会館に着けば、奥の狭い畳4畳半ぐらいのスペースに、棺が台も無しに直に置かれていて、その左右に一対の花だけあり、その前の座れる場所は、畳3枚ぐらいしかない。そこには、故人の奥さんと、息子夫婦が座っていて、会葬者は、廊下で手を合わせて焼香しました。しかも、宗教者もいない。会館に着いたら、順次ご焼香くださいと言われ、それだけで他には何もない。読経も挨拶もない。名札の掛かった生花もない。」
(上人)『多分、金を取れない葬儀だから、6時や7時と言った一般の通夜時刻を、会葬者が多い方に回したのですよ。86年間生きて、最後がそれじゃ、確かに淋しいですね』
(檀家)「でしょう。互助会に入っていて30万円は貯まっているはずなのに、あんな扱い。こんな淋しい通夜は行ったことがないですよ。あんなんだったら、府営住宅の自分の家でやった方がいいと思いましたよ」
(上人)『葬儀には行かれたのですか』
(檀家)「葬儀には行ってません。通夜だけという約束でしたから。帰りに、その日に会館で行われていた他の通夜式場の前を通ったのですが、いずれも立派な祭壇と生花があり、それを見ると、余計に哀れでさみしい思いがしました。自治会から一緒に行った皆も、帰りには誰一人話すこともなく、黙って帰宅しました」「私も、80歳近くまで生きてきたけど、今回ほど通夜で悲しい思いをしたことはありませんでした」

(上人)『死ぬのは自分だ。自分の事だから、自分で決める。また、家族の者も、家族だけの問題だと思うから、周囲や社会のことを、全く配慮していない。だから、そんな葬儀をしてしまうんですよ。仮に、故人が望んだとしても、周囲には、その人の一生って何? そして、生き方そのものを否定されたような感じがしますよね』