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"お寺 高槻 日蓮宗 "の記事一覧

迷信1「三ヶ月(みつき)にまたがる・・・」

葬儀後「四十九日の法要が三か月(みつき)にまたがってしまうので三十五日で切り上げて下さい」という依頼がたまにあります。「根拠は何ですか?」と尋ねると「いゃ〜、三ヶ月(みつき)にまたがると悪いと聞いています。」との答え。過去の事例から、ほぼこのやりとりに終始します。それも決まって喪主ではなく、親族がこの事を指摘する事が多く見受けられます。

これは四十九日が、三ヶ月(みつき)にまたがる事を「始終苦が身につく」(しじゅうくがみにつく)といって嫌うのである。「始終苦」は「四十九」で、それが三ヶ月(みつき)にまたがることから、身につく(みつきにつく)と解釈するようです。これは、苦しみが年がら年中つきまとうという意味だそうです。これは語呂合わせから出た俗信(迷信)。雑学的見地では、江戸時代ぐらいから民間に広まったと言われています。

こんな迷信(俗信)を信じていた方には改めて頂き、このような迷信(俗信)が広まらないように我々僧侶も正しい事を伝えていかなければなりません。

ヒマラヤの風


数年前に当山に於いて開催されたコンサート「ヒマラヤの風」が、再び開催される事になりました。ネパールの笛と太鼓が奏でる音色は堂内をつつみ、全ての煩悩から解き放たれる感覚があります。

日 平成23年11月1日
時 開場13時30分 開演14時
場 広宣寺本堂

チケット 2500円

盂蘭盆施餓鬼法要

平成23年度盂蘭盆施餓鬼法要を8月16日厳修致しました。

当日は、多くの檀信徒の皆様にお参り頂き共に法華経読誦、お題目をお唱えし有縁無縁四生六道法界萬霊に回向させて頂きました。

昨今の仏教離れ、寺離れは顕著ではありますが、まだまだ日本人の心にお盆という行事は忘れ去れてはいません。しかし、安堵している訳には行きません。今後、更に世代交替が進むにつれお盆は「お盆という名の長期休暇」の認識が益々加速し、本来持つお盆の意味が忘れ去られる時が来る事でしよう。
そうならないよう我々僧侶も更なる努力が必要です。また壇信徒の皆様もご家庭内で信仰の継承を宜しくお願い致します。

広宣寺が提案する葬儀
http://www.kousennji.jp/

抜歯

昨日、奥歯を抜歯しました。

今の最先端治療は過去の治療と違いその進歩に驚きました。

歯の麻酔は、従来注射器を使用し医師が歯茎に直接麻酔薬を注射していました。注射される瞬間から麻酔薬を歯茎へ注入される時の痛みはかなりのものでした。それが、今回は電子麻酔を使用し麻酔を行ったのですが、これがまた、全く痛みがありません。まさに無痛! 更に今迄は、麻酔処置をした治療後は顔の周辺までしびれのような腫れていないのに晴れているような。顔の筋肉が動かず治療後は会話が出来ないほどでした。それがですよ、そういった筋肉の硬直もなく治療中も普通に先生と会話が出来ます。最後の処置は患部を洗浄後、レーザーを照射し止血をして終了。

いやはや、この技術には心底驚きました。先生によると、まだこの麻酔処置をしている歯科医は少ないという話しでした。ちなみに治療して頂いている森田先生。過去お世話になったどの歯科医師よりも腕はピカいちでした。

最終処置はインプラントになりますが、この麻酔を経験したので恐怖感が消えました。

森田歯科医院

寺ヨガ 盛況!

毎月第二・第四 金曜日(午後1時〜2時) 広宣寺本堂で開催されている「寺ヨガ」が、開校2年目を迎えました。開校当初は生徒さんも少なかったのですが、回を重ねるごとに少しずつ増えて来ました。

本堂内で行うヨガは、スタジオ等で行うヨガとは少し違います。インストラクターの丸地先生指導で静かな環境の元、仏様のぬくもりに触れながらとるヨガのポーズは、まさに天と地と一体になった感覚が生まれます。


「写真前列中央向かって右側 丸地インストラクター」

「寺ヨガ」レッスン料 1回700円(一名)
※月謝ではなく、一回ごとのレッスン料なので参加したい時のみ支払うワンショットレッスン形式です。
日々の生活の中で、溜まったストレスや煩悩、怒り等を消化してくれます。

遷化

3月25日同じ高槻市内にあるお寺のご住職が遷化されました。

本日、本葬儀式が執り行われた。高槻市管内寺院ご出仕のもと、多くの檀信徒が会葬された。
世寿87歳 出家得度されて70年。法華経広宣流布の為、心血を注がれた布教は檀信徒の心に
刻まれている。
お疲れさまでした。

謹んで上人の増圓妙道をお祈り申し上げます。

大阪府三島管区研修会

平成22年2月22日高槻市交流センター会議室にて開催された「大阪府三島管区研修会」に参加した。当日は、管内僧侶並び寺庭婦人も数多く参加された。
今回のテーマは「自死遺族に対するグリーフケアについて」であった。講師は鷹見先生。自身も遺族の立場から広くグリーフケアについて講演を行い、自死遺族の気持を世間に伝えられている。

2時間半の講演は、あっという間だった。講師先生のお話しはとても理解しやすく且つ資料も分かりやすくまとめられていた。特に、講師先生も驚かれた宗務事務長S上人と布教師会長ST上人のお二人が製作された法話DVDが、とても理解しやすく勉強になった。この法話DVDは、講師先生が自身の体験並びに自死遺族の方達から聞いた僧侶の心ない法話を元に作られたものだ。講演の性質上「悪い法話」と「良い法話」と区別されていた。しかし、同じ立場でない身が聞くと「悪い法話」であっても、どこに使わない方が良いとされる表現が含まれているかわからない。でも、講師の講演を聞いた後だと、遺族に対して使わない方が良い表現が理解できるようになった。

講演後、ふりかえって考えてみた。自死遺族に限らず我々僧侶は全ての遺族に対し、今回学んだ事を活かせねばならない。と思った。
葬儀という一種独特な環境のもと物事をすすめて行く立場として心しておかねばならない。

明志上人 帰山報告式

2月20日(日曜日)西宮 妙宝寺様にて師父の兄弟弟子である幸宏上人長男明志上人の遠壽院大荒行堂帰山報告式に参列してきた。
当日は、春を思わせる暖かい日和ではあったが、一百日間の苦修錬行を積まれた明志上人を始め三人の行僧が水行で六根を清め、大衆(たいしゅう)に加持をする姿は本当に清浄であった。


これからの明志上人の活躍を期待したい。

四十九日と人間のバイオリズム(その3)

精神科医の先生も震災を経験した一人だった。阪神淡路大震災では、不眠不休で頑張っていた人達が、ほんとうに四十八、九日で欲も得もなしにぶっ倒れてこんこんと眠った。私もだった。そして、その一週間前ぐらいから、自己激励も限度に近づいている事を私は自覚していた。ただ、四、五十日目までにやるべきことはやってしまわねばならない事を頭に置いていたのは良かったと思う。

満中陰法要

本日11時より、師父上人満中陰法要を導師円通寺様、式衆安穏寺様、壽光寺鈴木上人の元、滞り無く厳修致しました。

親族をはじめ、多くの檀信徒の皆様の参列を頂き、誠にありがとうございました。師父上人も喜んでくれた事と思います。

さて、話は昨日の続きです。「人の集中力は50日が限界」

精神科医の先生が書かれた文章の中で、第一次世界大戦で発見された事である。この戦争は塹壕戦であって、数百メートルへだてて打ち合う事が多かった。その中でベテラン下士官。すなわち「戦争のプロ」が、普段の訓練はどこえやら、えいどうにでもなれと武器を捨て、わざと身を敵にさらす。という事件が起こった。

これは「戦闘消耗」と名付けられたそうだ。それは、前線に着いてから四、五十日目であった。