2017年の記事一覧
ぼったくり?
今日午前中、本堂にて四十九日法要並び当山合祀墓への納骨法要を厳修しました。施主さんは、以前当山HPをご覧になり永代供養の相談に来られ、当山と合祀墓を気に入って頂けたようで今回の永代供養へと繋がった。
この施主さんは、今年6月ご主人を亡くされた。ご子息からお話を聴かせて頂くと、自分達は無宗教だったので宗教儀礼を伴わない告別式を、悪名高き「生◯◯お葬式」の◯◯会館で行った。ご子息は担当者に「何もわからないので」と伝え、告別式を依頼したそうです。家族、親族合わせて7~8人、他には伝えなかったので一般会葬者無し。会場で、ただ音楽を流していただけだったそうだ。お話の内容から想像していた通の式だった。
驚いたのは告別式に掛かった費用だ。おそらく祭壇も組まれたのだろう、総額100万円だったそうだ。「何もわからない」と施主が担当者に伝えた事で担当者はどう考えたのだろう?状況を考えれば、他のアプローチもあったはず。「生きる人から、如何にお金をむしり取るお葬式」という事が「生◯◯お葬式」なのですね。
何もわからないので・・・
葬儀等がご縁で初めてお会いする方は、必ず「何もわからないので・・・」と言葉を発せられ、そこから会話が始まります。私の経験から、ここで何もわからないのでという質問に答え、いろいろと説明したところで徒労に終わる事がほとんどです。何故なら「何もわからないので・・・」であって、「何もわからないので教えて下さい」ではないからです。「何もわからないので・・・」は、自分が仏事は知らないという事を言っただけで、私の指導の元発心して仏事を勤めます。では無いという事です。
仏事は神秘的な世界につつまれて云々。という事ではなく、故人、ご先祖の供養をする事です。どのようにするのか?御本尊、ご先祖にお供え物をし(飯食・水・お茶・好きだった食べ物等)読経する事は釈尊の教えを読む事で、釈尊の教えを先祖様にお伝えし、自分の耳で聴いて自分でも理解する事に努める。何故するのか?お題目を唱える事で、故人・先祖様と私の繋がりを実感する事だと思います。