先輩住職のブログから全文抜粋
互助会の勧誘員さんが持ち込んできた靴の話を書いたが、それについても、断るために連絡をしたところ、解約料が必要だと告げられたと話されていた。
靴を作る時に、診察が必要ということで、2,000円の診察料が必要だったことを、まず思い出す必要がある。解約には、20,000円が必要ということだ。2万円とられるならば、もらっておこうと思う人の方が多いだろうが、彼女は断ることに決めたと話していた。どうも、この靴とは、先の金額から考えて1割負担の介護保険を利用しているような感じだ。要するに足の悪い人が公的な保険を利用して、自分に合った靴を作ってもらうための制度のようだ。健常人がこれを利用するということは、保険の悪用ではないだろうか。勧誘員さんが、「いい加減なものではありません。国のちゃんとした制度です」と述べていたことを思い出してそう思ったということだ。制度は「ちゃんとした」ものか知らないけど、利用は「ちゃんとした」ものではないだろう。おそらく、その病院もグルに違いない。コンタクトレンズ店お抱えの眼科のようなものに違いない。
勧誘員さんに、靴を断りたいと言ったところ、「皆さん喜んでもらえていますのに、残念です」と、先方の方が未練たっぷりのようだ。多くの人が喜んでいるかどうか分からないが、ズルをして利益を得ようとする姿勢は、決していものではないだろう。娘さんの断りの判断は正しいと思う。
結局のところ、このような制度の悪用や法の目をかいくぐることを「よし」とする人が、勧誘員をやっているということだ。人にいいものを勧めるというよりも、その利益にぶら下がって、その制度を食い潰している姿勢が見えてくる。
ホウシュウ・(勧誘員は、互助会加入以外で物品等の勧誘をする手口。ニュースで高齢者の方が騙される報道がなされているが、金銭的に多額では無い事から別段、誰も騙された。という感覚が無いのだと思う。また、気づかづに制度を悪用している事に加担している事になっているとは驚いた)