葬儀って? VOL1
最近「家族葬」と呼ばれる家族と親戚だけで行われる葬儀が増えて来ました。
昨今、営まれる葬儀の8割くらいが家族葬になっている感も歪めません。以前、葬儀は自宅で出すものでありました。どんなにお家の規模が小さくても自宅で葬儀を出していました。それが、1990年代バブル時期に入ったあたりから葬儀社が急激に業務拡張を行い葬儀会館なるものが出来始めました。当時、葬儀の規模も大きく、会葬者の数も何百人規模でした。後にバブルが崩壊し経済が低迷。核家族化が進み、少子高齢化の時代となった現在では親の死を看取る事も出来ない事情を抱えた方達が増えて来ました。
リーマンショック後、経済は更に低迷し、葬儀は家族葬で行う事が一般的になりつつあります。それは、それで良いのではないかと思います。昔は、村や地域単位で皆が葬儀の手伝いをしていました。90年代で一旦おかしくなったものが、また原点に戻り始めているのかもしれません。
家族葬では、家族・親族と共に供養の心を持って葬儀に臨みやすい環境があります。家族葬にすれば費用面も出費を押さえられるはずなんですが、それがそうでもない現実があります。今や葬儀の大半が葬儀社所有の葬儀会館で営まれます。しかし、葬儀会館の大半はバブル期に建設されたもので、葬儀式場の規模が大きいものがほとんどです。そうしますと、その式場に見合う祭壇は決められている場合が大半で、それを選択するしか方法がありません。
「家族葬」にしたが、費用が高くついた。というのはこういう事情があるからではないか? と思います。