「寺犬」修行中2
「待て!」「来い!」「つけ!」
と、ドックトレーナーの号令が「寺犬」サラに容赦なく浴びせられる。生後9か月の子犬には、号令が理解出来ないのか? 右往左往する場面も多いです。
トレーナーさんの話しでは、犬は人間の気持を良く理解していて、従順そうに振る舞うがそこに落とし穴があるそうです。犬にしてみれば、餌が欲しい時、散歩がしたい時、遊んで欲しい時と犬なりに様々な欲求があります。人のように理性が無いだけに、思い立ったら直ぐストレートに感情を出します。時には、これがまた、せつない声で泣いたりするものだから、飼い主としては「ヨシヨシ」となって、犬の欲求に答えてしまいます。これがいけない・・・その後、犬は、そのアクションを起こすと飼い主が自分の思いのままになる事を記憶してしまいます。こうなると犬を飼っている期間中、際限なく犬の欲求に答えなければならなくなります。
そこで、「しつけ」が必要になってきます。
さてさて・・・
週二回の修行をかかさずおこなっている「寺犬」サラですが。ブリーダーさんから連れて帰った直後から具合が悪く。1日5〜8回の下痢が5か月間続きました。以前からお世話になっている獣医さんに毎週通院し診察、投薬をしながら原因を探ってもらいましたが、原因は特定されませんでした。私達としても、行き詰まった状況になっててしまい。それを打破するうえで、まだ具合が悪い状況だった4月終わり頃からトレーナーさんにお願いして訓練を始めました。訓練最初の段階では、下痢による衰弱もあり弱々しい足取りでした。その後、診察、投薬は続けましたが下痢は止まらず、獣医さんもお手上げ状態になり、その事をトレーナーさんに相談したところ近隣の獣医さんを紹介して貰いました。紹介された獣医さんに診察して貰ったところ先生から「ともかく下痢を止める事が先決。このままだと餓死してしまいます」先生と治療方針をたて新たに投薬と食事療法を始めたところ、あれほど続いた下痢が止まり、その後は順調に体重も増加しはじめました。
そんなこんなで・・・
トレーナーさんの叱咤激励? ?の中、「寺犬」サラの修行は続きます。