合掌する事
但行礼拝。常不軽菩薩が、私は貴方を軽んじません。何故なら、貴方は仏になるからです。我々は、久遠の本仏釈迦牟尼如来から仏種を授けられています。故に常不軽菩薩は、会う人々全てに合掌されました。それは、仏の姿であり但行礼拝という成仏に至る修行の事であります。
人を敬う心を形に現した但行礼拝。
恥ずかしい事ですが、私は、教学を勉強するまで但行礼拝をしませんでした。本当に無知とはこういう事です。人を敬う心を持っていなかったのです。その後、それに気づき猛省し、檀家さんに但行礼拝の意味をお話し、当山にいらした時だけでも、皆さん同士で但行礼拝をする事を勧めました。そうしますと、皆さん但行礼拝をすすんで行われるようになりました。
かたや我々、僧侶間に於いて一部の方のみが但行礼拝を実践されていますが、まだまだ浸透しているとは思えません。人を敬う心が、世界平和に繋がる。その担い手である我々僧侶が、人を敬う心を失いつつあるのではないか?
私自身も猛省の日々です。