BONZEブログ

2014年の記事一覧

当山盂蘭盆会法要

盂蘭盆施餓鬼会法要
盂蘭盆施餓鬼会法要

8月16日 平成26年度盂蘭盆施餓鬼会法要を厳修致しました。

当日は、土曜日という事もあってか沢山の檀信徒の皆様が参拝されました。

異口同音(いくどうおん)にて、お題目、法華経を唱え供養の誠を納受致しました。

「気持ちがあれば伝わる」という言葉を良く聴きます。

ですが、供養は沢山の飯食(おんじき)をお供えし餓鬼(餓鬼道に居る霊)に施しをする事、そして自分自身が

蘭盆施餓鬼会法要に参加し、法華経をお唱えし久遠の本仏釈迦牟尼世尊の説かれた教えを聴き、お題目を

お唱えする事で、法華経の教えを信じ人生に生かして行く事を誓う事です。その信仰の功徳が、四生六道法界萬霊

(ししょうろくどうほうかいのばんれい)(餓鬼も含む)に注がれ、回り廻って自分自身にも功徳がそそがれるのです。

 

 

東京七月盆

毎年恒例の東京7月盆のお手伝いの為、7/7から上京しました。
7/8 お手伝い先の池上厳定院盂蘭盆施餓鬼会法要。

厳定院本堂
厳定院本堂

今年はお盆の時期に台風が関東地方に上陸するとの予報が出て、お盆のお参り開始日を7/12からにしたものの、台風の上陸は無く、いつもより遅いお盆のスタートとなった。12,13,14,15日と蒸し暑かったものの雨に降られず順調にお参りを終えることが出来た。

お盆お参り中
お盆お参り中

山門修復

DSC_0013

 

10年ほど前から、修復が必要だと思いつつ現実から目を背けていた感があった。(というのも、この頃から盆と正月の年二回のみ開門)しかし、今年の正月に門を開く際、門扉を開ける事が困難な状態まで柱の腐食が進行したのだった。さすがにこれでは門扉を開ける事が不可能な状態が近々には来ると予測できた。山門修復を考えるにも、まずは修復費用をどうするか?  これが最も頭が痛い。考えていてもラチが開かないので、寺社建築業者へ見積もりを依頼。新しく立て替えれば一千万円。立て替え修復600万円。理解は出来るが・・・高い。

私の考えは、新しく山門を立て替えたところで本堂を含む寺観とマッチするのか?(山門だけが立派すぎる)。現在の山門の修理を依頼しているのに立て替えを進める事に違和感を感じた。それも、業者の考え方の根底に檀家さんからの寄付で修復費用を賄うという考えがあるからだ。相手もプロなので、寺側と檀家側の折衝に立会いも数多く経験しているからであろう。

という流れから、日ごろから当山の修理をお願いしている工務店に相談したところ、快く私の想いを汲んで頂いて修復計画を立ててくれた。費用もかなり抑えてくれ、修復でありながらも以前の山門から立派な山門に生まれ変わった。

この修復は、元総代藤岡博さん、奥様藤岡益子さんお二人から、和歌山にある藤岡家の墓を当山に改葬し永代供養として山門修復をお願いした。以前から、山門修復を気にかけてくださっていた事から私の申し出を快く承諾して頂き、藤岡家先祖代々之霊永代供養として山門修復費用全てをお布施して頂いた。

巷で溢れる永代供養ではなく、これが本来の永代供養であると思う。

 

壽晃院日徳上人遷化

かねてより末期癌でホスピスに入院していた叔母(壽晃院日徳上人)が、6月5日遷化(亡くなる事)。

 

亡くなる当日、午前7時病院に「血圧が70まで下がって来た。直ぐに病院へ来て欲しい」との連絡があった。お参り一軒を終わらせ、午前8時前病院到着。叔母の様子は額に汗をにじませ呼吸が苦しそうだった。額の汗をタオルで拭い、叔母の手を握って妙法蓮華経如来寿量品第十六久遠偈を一読した。

 

その間、叔母の開いた眼に私の姿が映り込み、呼吸が苦しい中、叔母の手を強く握ると、最期の力をふりしぼって私の手を握り返してくれた。叔母の手を見ると指の爪は青黒く変色し始めていた。少しでも苦しい呼吸を緩和してあげたく、水差しからお茶を少しずつ口元から注いだ。そうすると、少量の水分が叔母の喉に達し荒かった呼吸が少し落ち着いた。

 

様子を確認する為看護士が来られ、血圧を計るも、血圧計では血圧が計れなくなっていた。心臓の鼓動も一定では無く不整脈である事を教えてくれた。水分を摂った事で荒かった呼吸から、弱々しい呼吸に変わった叔母の手を再び握りお題目を唱え臨終の時間を共有した。

 

少しずつ呼吸が弱くなり、回数が減っていった。同時に握った手は冷たくなり始め、それでもかすかに呼吸があった。まさに虫の息と表現されるように、喉のあたりの筋肉がかすに振動した状態になった時、ナースコールを押した。看護士さんが到着後聴診器をあて心停止した事を確認してくれた。午前9時31分担当医の死亡診断を受けた。

 

病室へ、お世話頂いた看護士さん達が何人もいらっしゃり、「長谷川さんは、身体が苦しいであろう時も苦しく無いと言い、全く我々の手を患わす事も無く、我がままも言わず、本当に出来た方でした」と話してくれた。

30代で出家得度して55年間。ずっと一人で生活して来た叔母だった。全ての判断を自ら下さないとならなかった事から、どんな事にでも覚悟があったのだと想像出来た。私に自らの最期を託してくれた事も覚悟のうえだったのであろう。

臨終に向かう時間を叔母と共に共有し、僧侶である事はどれほどの覚悟が必要であるかを教えて貰った。この貴重な経験を単なる時間経過の一つの出来事と考えず、今後の糧とし日々の生活、生き方を模索していきたい。

 

妙政法尼ありがとう。

 

南無妙法蓮華経

 

合掌

DSC_0033

方針転換

先日、当山墓地の件で方針転換をする事にした。

当山墓地は30年前、氷室村墓地に隣接する土地を購入し新規造成された。当初、先代住職は檀家を増やす目的で日蓮宗の方のみに墓地永代使用権(当山に墓碑を建立出来る権利)を与えていた。しかし、墓地完成後、当時の檀家は墓地永代使用権を求め、当初の目的は達成したものの、その後、墓地永代使用権を求める方が無く、総代との協議の結果、墓地永代使用権を与える区画を限定し、宗派問わずに墓地永代使用権を与える事になった。その後、現在に至迄、日蓮宗の方は少なく、他宗が占める割合が圧倒的に多くなった。時代の流れで、墓地永代使用権を得て墓碑を建立しようと考えている施主は、寺所有の墓地と業者が経営する墓地の違いについて考慮する事なく、どちらも同じ墓地という認識である。寺が所有する寺墓地は、その寺の宗教法人が取り消されて無くならない限り存続する。しかし、業者が経営する墓地は、縁故、活動していない宗教法人を買取ったりし、宗教法人の名義を借りて造成し、その後業者が管理運営している。流れを知ると業者が倒産した場合、果たして、名義貸しした宗教法人が管理運営出来るのか? 甚だ疑問である。

時代の流れで、相手方個人の考えを優先し他宗の方の墓地永代使用権を認めて来たが、方針を転換する時期に来たと感じる。日蓮宗の場合、墓碑正面にお題目(南無妙法蓮華経)を刻む場合が多い。これは単なる墓標では無く、その家の宝塔を建立した事になる。

是中皆応 起塔供養 所以者何 当知是処 即是道場

~是の中に皆塔を起てて供養すべし 所以は何ん 当に知るべし 是の処は即ち是れ道場なり~
『如来神力品第二十一』

他宗の方であっても、当山と縁を持ち、お付き合いが始まった中で法華経への信仰が芽生える方がおいでに成るかという期待があったが、結果的にそれは皆無であった。一度、お彼岸法要の案内を出したが「寺が檀家に成れといって来た」と、石屋を通じて耳にした。時代は三離れ(葬儀・寺・僧侶)に入り、墓地に対する考えも大きく変化した。逆に時代がそうであれば、当山としてもはっきりとした意思を現し、檀家として縁を結んで頂く方向性を示す事で、法華経の素晴らしさを伝え、先代住職の考えに立返り法華経を信仰する方を増やす努力をしたい。

 

平成26年度春季彼岸法要

明日24日お彼岸明け。
今年の彼岸法要は、本日(23日)で全て終わりました。
18日伊丹市本泉寺様。
21日大阪市宗林寺様 午後大阪市薬王寺様
22日島本町妙本寺様
23日当山 午後大阪市妙福寺様

NEC_0972
NEC_0977
NEC_0979NEC_0983NEC_0984

妙福寺様
妙福寺様

宝塔の化粧直し

当山の入口と門前にお題目が刻まれた宝塔がある。
入口にある宝塔は享保年間に建立された古い宝塔。門前にある宝塔は30年程前に建立された宝塔。今回、この二つの宝塔に刻まれた、お題目の文字に金箔を貼り付け、化粧直しを行った。お題目部分に金箔が入った事で、再びお題目を世間の皆さんに見ていただけるようになった。 
施主 山崎志げのさん
NEC_0938NEC_0937

平成26年度星祭り節分会

2月2
2月2

NEC_0887

2月2日(日) 当山星祭り節分会を厳修致しました。
沢山の檀信徒の皆様にお参り頂き、ご祈祷を受けて頂きました。
当山の星祭り御守りは、オリジナルで製作したものです。日々、御守りは身につけて頂きたい願いから、クレジットカードサイズになっています。財布、定期入れ等にジャストサイズです。この御守りを製作後、皆さんに身につけて頂けるようになりました。

合掌する事

但行礼拝。常不軽菩薩が、私は貴方を軽んじません。何故なら、貴方は仏になるからです。我々は、久遠の本仏釈迦牟尼如来から仏種を授けられています。故に常不軽菩薩は、会う人々全てに合掌されました。それは、仏の姿であり但行礼拝という成仏に至る修行の事であります。

人を敬う心を形に現した但行礼拝。
恥ずかしい事ですが、私は、教学を勉強するまで但行礼拝をしませんでした。本当に無知とはこういう事です。人を敬う心を持っていなかったのです。その後、それに気づき猛省し、檀家さんに但行礼拝の意味をお話し、当山にいらした時だけでも、皆さん同士で但行礼拝をする事を勧めました。そうしますと、皆さん但行礼拝をすすんで行われるようになりました。

かたや我々、僧侶間に於いて一部の方のみが但行礼拝を実践されていますが、まだまだ浸透しているとは思えません。人を敬う心が、世界平和に繋がる。その担い手である我々僧侶が、人を敬う心を失いつつあるのではないか?

私自身も猛省の日々です。

寒行

一年で最も気温が下がる大寒の時期、太鼓を打ち鳴らし、お題目をお唱えしながら歩く寒行に参加しました。この寒行の主催は、当地の日蓮宗青年会有志。その中に青年会OBとして参加しました。17時水瀬瀬妙本寺様を出発し、地域を練り歩き、19時に再び妙本寺様に戻りました。太鼓を打ち鳴らしお題目をお唱えする事で、自分自身の罪障消滅を願い、街に響くお題目は、それを聞いた人々、全てのものを仏へと導く手立てでもあります。
1月20日、23日の寒行が終わり、次回は30日高槻市駅周辺を歩く予定です。

妙本寺から出発
妙本寺から出発
OB清水上人と共に
OB清水上人と共に