研修会
一昨日「大阪三島宗務所主催教師研修会」が開催された。
昨年「自死について」の講演に引き続き「グリーフケアについて」の講演を公益社が主宰する「ひだまりの会」の活動をされている公益社社員の皆様に講演を頂いた。
講演の感想は「昨今の葬儀事情を考えると値段重視の葬儀が横行し遺族の立場にたって葬儀を進めて行く事が軽視されている。葬儀の一環として葬儀後も遺族をグリーフケアして行く事について企業理念の高さを感じた」同時に私自身反省も・・・
本来であれば、我々僧侶が釈迦が説かれた法華経の教え、それを更に詳細に説かれた日蓮聖人の教えに則って信仰心、死生観を説いていたならばグリーフケアの必要が無かったのではないか? 日本は戦前と戦後で生活や家族形態が変化し高度成長期時代と現代でも大きく社会が変化している。その仲で信仰心、死生観も大きく変化したというより消滅に近づいている事をこの講演を通じて気づかされ、我々僧侶が日々法華経の教えを説いて来たのか? 私自身多いに反省を促された講演だった。
仏教は「生きている今を、より楽しく日々を過ごす為の教え」
「死」を考える事で「生」の生き方がわかるのではないか? 今は「死」というものを避ける風潮からか? 本来「弔い」の行為から人は安心(あんじん)を得たりするものだが、葬儀式の簡略化から遺族の安心(あんじん)を得る事が減少してきているのかもしれない。日々の布教、通夜、葬儀での布教に更に力を注がなければならない。