BONZEブログ

"葬儀"の記事一覧

研修会

一昨日「大阪三島宗務所主催教師研修会」が開催された。
昨年「自死について」の講演に引き続き「グリーフケアについて」の講演を公益社が主宰する「ひだまりの会」の活動をされている公益社社員の皆様に講演を頂いた。

講演の感想は「昨今の葬儀事情を考えると値段重視の葬儀が横行し遺族の立場にたって葬儀を進めて行く事が軽視されている。葬儀の一環として葬儀後も遺族をグリーフケアして行く事について企業理念の高さを感じた」同時に私自身反省も・・・

本来であれば、我々僧侶が釈迦が説かれた法華経の教え、それを更に詳細に説かれた日蓮聖人の教えに則って信仰心、死生観を説いていたならばグリーフケアの必要が無かったのではないか? 日本は戦前と戦後で生活や家族形態が変化し高度成長期時代と現代でも大きく社会が変化している。その仲で信仰心、死生観も大きく変化したというより消滅に近づいている事をこの講演を通じて気づかされ、我々僧侶が日々法華経の教えを説いて来たのか? 私自身多いに反省を促された講演だった。

仏教は「生きている今を、より楽しく日々を過ごす為の教え」
「死」を考える事で「生」の生き方がわかるのではないか? 今は「死」というものを避ける風潮からか? 本来「弔い」の行為から人は安心(あんじん)を得たりするものだが、葬儀式の簡略化から遺族の安心(あんじん)を得る事が減少してきているのかもしれない。日々の布教、通夜、葬儀での布教に更に力を注がなければならない。

HPリニューアル

以前のブログにてご紹介した「広宣寺が提案する葬儀」の詳細をアップ致しました。

寺が提案する葬儀形態がどのような反響をもたらすのか楽しみです。

広宣寺HP http://www.kousennji.jp/

互助会って?

先輩住職のブログより全文抜粋。

あれほど威勢がよかった武富士(私の中では、いまだにサラ金という名前がぴったりする)が会社更生法の申請を行った。栄枯盛衰は世の流れ、きっとアコム、プロミスなどにも波及するだろうな。

 私は、サラ金よりも葬儀等で互助会組織と接触することが多い。具体的に言えば、セレマやベルコ、日本セレモニーなどだ。このような組織は、パンドラの箱と言われている。いつだれがその箱を開けるかだ。きっと開けると、残された資産はほんの僅かだろう。どう見ても自転車操業の感じがする。

 子どもの同級生のお母さんが、何年か前に離婚されて、葬儀会社に勤められた。その時は、周りは大変やな、頑張るなとの見方が大勢だった。ところが、葬儀会館での仕事もあるのだが、互助会の勧誘員がメインの仕事だったようだ。それから数年が経ち、彼女がキャッシュでマンションを購入したという話が流れてきた。それからというもの、「へ?、葬儀屋って儲かるんや」が、一緒にPTAをやっていた人々が陰で話すようになった。家内も、偶然会った時に、入会を勧められたと言ってパンフレットをもらってきた。まーまー、仕事熱心なことで。

 それ以上に気なる話がある。どのような経緯かは知らないが、セレマが主催する食事会(もちろん無料)に参加して、話を聞いて、月々たった2,500円だからと言って入会した人がいてる。なんでも、友人と一緒に、その食事会に行き、皆さん入会されたし、断るのも気の毒だからと入ったそうだ。本人は、それほど問題があるようには思っていない。確かに、その会社の葬儀会館は、あちらこちらにも有るし、葬儀もたくさん行われている。要するに目に触れる場所にポピュラーに存在する。そういうものに反感の目を向けることは、普通は難しい。

 入会から暫くして、セレマの営業さんから靴の割引券をもらったということで、また仲間と一緒に行かれたそうだ。そうすれば、靴を買うためには、まず病院へ行ってくれということで、近所の病院へ行き足のレントゲンを撮って採寸して帰ったそうだ。診療費は保険もきくし二千円ほどで済むらしい。それで、靴は割引どころか無料だと聞かされたようだ。来週仮縫いに行くと話されているようだ。

 しかし、どう考えても、普通の靴を作るのに、足のレントゲンは不要だろう。保険がきくということは、支払った金額の3倍強の診察費ということになるな。靴はタダだと聞かされているようだが、採寸した靴は、オーダーメードだから、仮縫いを済ませれば、他へ回せない。普通の靴はタダだけどこれは有料だと言われても買い取るしかない。多分、用意周到に事を運んでいるだろうから、契約書のどこかに、何らかの文言が入っていると思う。

 近年、派手な葬儀が無くなり、一軒当たりの単価が下落している現状では、そこからの収益は、昔のように望めない。それでも、勧誘員への報酬は支払う必要がある。葬儀で儲かった時代には、そんな報酬は微々たるものに思えただろうが、今じゃそうとも言えない。手を変え品を変え、儲け口をマルチに増やしておかなければ会社の存続が危ない。だんだん危険な方向へ進んでいるように思える。パンドラの箱が開かれるのも、そう遠くではないような気がする。

後日、「靴の割引券」の件と互助会とは無関係と判明。

結局、互助会営業が入会した人間に違う商品やら保険を個人的に勧誘しているようだ。まさに個人マルチ商法とも言うべきか。