BONZEブログ

"日々のこと"の記事一覧

本堂内漆喰壁工事完了

約一ヶ月をかけての本堂内壁工事が11月2日終了しました。
漆喰壁表面を落とし、漆喰は残したまま木枠を作りそこに合板をはり、合板の上に石膏ボードを貼り付け、表面をパテで形成し塗装をしました。今までとは違い漆喰だけで柱間を支えるのではなく、漆喰、合板、石膏ボードで壁にしたことで地震の揺れに対する強度は増したと推測されます。しかし、強度が増したことによって、他の部分に応力が生じる恐れはあります。しかし、耐震とまではいかないかもしれませんが、地震に対する対策の一つとなったことと思います。

 

本堂内漆喰壁工事進行中

順調に本堂内壁工事が進んでいます。

漆喰は残して柱と柱の間に枠組みをして合板を貼り付けています。

 

少し耐震にはなっているかもしれません。

墓じまいを考えてみた・・・

「墓じまい」
背景
戦後1955〜73年の約20年にわたり高度経済成長期、若者は働き手として地方から都会へ就職していった。これが核家族の始まりである。核家族化は今までの家制度から個の時代へと形態を変化させた。その現象は墓地にも現れ1970年代以降、自身の墓を建立する人が多く都会では慢性的な墓地用地不足が続いた。昨今、団塊の世代が親を送る時代に入ると共に自身の逝き方も考える時期に入った。その団塊世代が親を送り、墓の面倒をみる。しかし、自身が逝ったあとは墓はいらないという人が多い。なぜなら、何の目的で、何の為に、どのような気持ちで墓参を行ななう意味がわからない。そこで、自身がそうであるから、子供にもこういう苦労はさせたくないと考えるのだろう。それにより、自身が墓を持たず何処かで永代供養されれば子供には迷惑をかけないで済むと考えた。ここで問題は、親世代が建立した墓の処理をどうするのか。このニーズに業者が応えるカタチのネーミングとして「墓じまい」を打ち出した。

仏教的な考え方から観た墓じまい。
仏教の時間論から「墓じまい」を考える。

仏教の時間論は現在が最も重要視される。なぜなら現在の自分には色々な可能性を秘めている。それを過去から解きほぐし、現在に呼び起こすという論法である。それは、現在の在り方の中に過去も未来も含まれている。現在の自分は、遥かな過去からの総決算として今がある。現在の自分がいかにあるかによって未来は決まるということだ。
この論法に墓じまいという行為を照らした場合。墓じまいをするということは、遥かな過去があるからこそ、今自分がこの世に存在している。先祖の一人が違うだけで今の自分は存在しないということになる。それはまさに「受け難き人身を受け」ということではないだろうか。自身が現在に存在している現れを実体化したものとして墓の存在があるのではないか。なぜなら、人は墓参をすることで心が落ち着くという現象がある。現在の自身の行いを墓参という行為によって、過去を解きほぐし、現在に呼び起こし反省し未来を考えるのではないかと考える。仏教的時間論から考えるに自身が墓を無くすということは、遥かな過去を消去してしまうことになるのではないか。なぜなら、次世代の子が、墓参をすることをなくすことで、現在を問うことが出来なくなり自身の存在の意味を考える場がなくなるのではないかと考える。ニーズから発生したブームはいつか終わりがくるだろう。ブームに惑わされることなく考える必要があると想う。

被災地での傾聴ボランティア

8月30日 倉敷市真備町、総社市にある避難所へ傾聴ボランティアに行って来ました。参加傾聴僧5名。ボランティア活動をしている私の友人にアテンドをお願いし、真備町は薗小学校、薗公民館。総社市は穴栗地区避難所の二ヶ所で被災された方のお話を聴かせて頂くことができました。私は、避難所で生活されている方2名、自宅から避難所へ来られている方、避難所の受付業務支援新潟市教育委員会に勤められている女性職員、真備町に戻り災害支援で派遣された下関市職員の方のお話を聴かせて頂くことができました。話された内容は守秘義務があり記せません。被災された方、支援する自治体の皆さん、ボランティアの皆さんに苦しみがあります。「聴くことは、それだけで援助になる」「援助とは苦しみを和らげる、軽くする、なくする」今回の活動は、相手の方の主観的な想い、願い、価値観が変わることを支えることになったかもしれない。

 

高槻市を震源とする震度6強地震

震度6強の地震でした。揺れ始めたと感じた瞬間大きな縦揺れが始まりましたが、数10秒で収まりました。
家族は全員無事です。本堂内外に被害が出ました。自宅内物が散乱しています。皆さんから安否確認メールを頂いておりますが、返信出来ず申し訳ありません。取り急ぎ報告致します。

僧道林閉林式

6月8日午前10時30分僧道林閉林式。
弟子峯石が四泊五日の僧道林を無事修了した。
過去多くの僧侶と接してきた彼であったが、僧侶を志し修行を
することが、これ程大変なことに気づいたようだ。また、それに伴い、私からの問いに対して「自分を覆い隠している自分に気がついた」とのことだった。弟子にとって僧道林に入林した体験が経験となるよう今後精進して欲しい。
最後に主任掛下上人、日暮上人、谷口上人ご指導頂き誠にありがとうございました。

僧道林会場 大本山本圀寺

北海道へ 2

6月6日法縁全国大会二日目。
午前7時30分ホテルを出発し、ウトロ漁港からチャーター便で知床半島クルーズに出発。所用時間約1時間半。知床半島を海から観るツアーは、知床半島に生息する鳥や動物、海水、流氷自然現象によって侵食された断崖、羅臼岳からの雪解け水が滝となって海へ流れ込む絶景。世界遺産に指定される屈指の大自然を堪能しました。下船後、バスで知床峠を越え北方領土について話しを伺い、知床峠から見る国後島が近くて遠い島という実感と現実を感じた。14時35分中標津空港から羽田乗継ぎで帰阪した。

 

北海道へ 1

6月5日午前9時大阪伊丹空港を離陸し、羽田乗継ぎにて13時北海道女満別空港に到着しました。乗継ぎ(1時間)時間を含め大阪から4時間で北海道入り。今日の女満別は気温26度てす。ただ、湿気が少ないのでそれ程暑さを感じません。北海道入りの目的は、莚師法縁全国大会に管区支部長として参加します。現在女満別空港から、全国大会会場の北見市学法寺様へ向かっています。学法寺様では、先師法要、総会があり終了後、宿泊地のウトロへ移動します。