BONZEブログ

2010年の記事一覧

社会教化事業講習会

9月9日〜10日東京大田区池上にある日蓮宗宗務院で開催された社会教化事業講習会に参加しました。

日蓮宗を代表する6人の僧侶が、各々が実践されている社会教化事業の紹介並びに実践例を講習。日蓮宗僧侶の社会教化活動の意義に始まり、青少年教化活動、ビハーラ活動、国際協力活動、災害・危機管理実践活動と活動内容多岐に渡り、各々り僧侶の皆様の社会教化に対する考え方がとても勉強になった。

私は、一般の方と接する事が多く。私が僧侶と分かれば、ご自分の身の回りにいらっしゃる僧侶の話しを良く耳にする。その内容のほとんどが、お布施にかかわる事と僧侶の法要儀式のあり方等だ。それも良い話しはほとんど聞いた事は無く、悪い話しばかりだという所に世間の我々に対するそれが評価だと感じる。

「無関心ではいけない」「まず、自分の出来る事から実践してみる」我々僧侶に出来る社会教化活動は沢山ある。私は、「寺で葬儀を出そう・葬儀代金の適正化」を、もっか推進している。今回の講習で私が考え、実践している事も社会教化の一部になる事が分かり、これからも身の丈に応じた活動を実践して行くつもりだ。

画像は、(株)オフィスロータス経営「ロータス・カフェ」この移動カフェの経営は、日蓮宗僧侶のMさん。今回の講習会の講師もされていた。いろんなアプローチで社会教化活動が出来る新しい見本かもしれない。このカフェ、新宿にある日蓮宗寺院門前にて常設されていおり、東京23区なら、何処でも出張可能。特に寺院の行事の際に出向き、美味しい飲み物を寺側から壇信徒に振る舞う。飲み物料金は全て寺側が負担。

カタチ(その1)

「これで良かったのか?・・・」法要後、そう語った亡夫の奥様。故人の意志で献体をされた事で葬儀も行わず、お骨も無いという事でした。お盆を前に、多くの事を考えられたのでしよう。娘さんがインターネットで、当山を検索され供養の依頼がありました。当日はお孫さんを含む4人が参列され、法要を厳修致しました。

法要終了後、法華経読誦、お題目の声が故人に届いたのでしよう。奥様、娘さんは涙されていました。最後に「細く長く節目、節目で供養をしてあげて下さい。」とお話させて頂きました。

「寺犬」修行中

「寺犬」サラ(イタリアングレイハウンド♀9か月)、この暑い最中も訓練続行。さすがに屋外での訓練は気温が高すぎて無理と判断。屋内での訓練に変更。訓練状況ですが、7月あたりから随分、わかって来たような感じです。今迄は、トレーナーさんを避けていたのが、しっかりトレーナーさんの顔を確認しながら行動するようになって来ました。それと同時に自我による抵抗も少なくなって来ました。

万燈会

8月15日18時半より、盂蘭盆万燈会法要を厳修致しました。

今年は、8月16日が月曜日となる為、恒例「盂蘭盆会法要」に参加出来ない方の為に15日夜「万燈会法要」を厳修致しました。

一般的に15日夜に精霊を送る風習に習い、境内に灯りを灯し読経・唱題で精霊を送りました。

特別講演「癌にならないこころがけ」

8月16日当山盂蘭盆会法要後、国立京都医療センター消化器内科医師 水本吉則先生をお迎えし「癌にならないこころがけ」特別講演を開きました。

昨今、日本人の死亡率原因の圧倒的多数をしめる癌。しかし、私達は巷で耳にする、あやふやな癌の知識しか持ち合わせていないのでは?

そんな疑問から、今回専門の医師をお迎えし、様々な角度から癌というものの基本を勉強させて頂きました。

平成22年度盂蘭盆会法要

8月16日当山盂蘭盆会法要を厳修致しました。

お盆の最終日16日に、各家が塔婆を立て精霊に供養の心を現します。

多くの壇信徒の皆様が法要に参加し、今年もまた皆さん共に良い法要を勤める事が出来ました。

 

夕日

今日の夕方・・・西の空は赤と青のコントラストが鮮明だった。
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法式研修会に参加

6月21日 京都日蓮宗声明師会主催「法式研修会」に参加した。参加者は青年僧が多く、未来の宗門に期待が持てた。

研修は、法要を勤める際の法式全般細かい所作まで記述されている宗門から発行された「宗定法要式」というテキストに則って確認して行った。

理解していたようで少し違っていた項目、更に研鑽が必要とされた項目など確認する事が出来た。定期的に、このような研修が開かれている京都の宗門僧侶は自ずとレベルが高い。錆びて行く自分への戒めの為に今後も研修会に参加していくつもりだ。

久々の京都

昨夜は、久しぶりに京都四条へ出かけた。夜遊びに行った訳ではなく、友人で医師のM氏との会食だ。M氏とは、かれこれ8年以上の付き合いで、様々な面でアドバイスを頂く良きパートナーでもある。今回、会食に誘ったのは彼に頼み事があったからだ。その頼みごとは、医療面で知識と経験豊富な彼に、私の寺で講演をお願いしたかったからだ。当初、多忙な彼なので、到底無理な事と思っていたが、会食が始まった直後に講演のお願いをしたところ快諾を頂いた。

講演日は8月16日。広宣寺の「盂蘭盆施餓鬼会法要」の中で講演をして頂く。内容は、これから相談して行くが、プロジェクターを使用し、よりリアルな画像と共に話しを進めて行ってくれるようだ。いつもは、お説教なのだが、それとはまた違った話しに壇信徒の皆さんはどう反応してくれるだろうか?

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「生き残れるか仏教?」

今日、奈良県橿原市で開催された「第四十回 日蓮宗近畿教区教化研究会議」に参加した。

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研究会議は、午前の部 基調講演「生き残れるか仏教 ?(現代社会が求めるもの)」上田紀行氏(文化人類学者 東京工業大学大学院准教授)。午後の部 分散会+全体会議の二部構成。午前10時〜16時までと長丁場の研修会だった。

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「逆布教」「あんた達僧侶がいるから仏教は衰退するんだ」という言葉が、壇上の上田先生よりビシビシと発せられる。世間の人の9割は仏教に対して興味がある、しかし、こと僧侶に関しては1割の人からしか興味を持たれていないそうだ。確かにそうだと思う。我々、僧侶に対する世間のイメージは「坊主丸儲け」が大半であり、その信頼は地に落ちている。私自身、衣を脱ぎ、素の自分自身を世間にさらけ出して来た。衣を着けていなくても僧侶としての自覚を持ち続ける事が出来るものなのか? 衣を着けていない私と相対した人は僧侶と見てくれるのか? ?素の自分を信頼してもらう事が出来ないならば僧侶失格ではないのか? ?と未だ自問自答している。

当然の如く僧侶に対する批判は私にも浴びせられる事は多々あった。

寺を維持する事を主体とした宗教活動も大事ではあるが、世間と相対し公益性を持った宗教活動を展開して行く事が出来るのかが、今後の焦点となってくるだろう。近い将来にはお寺も自然淘汰されていく事になるそうだ。